頭痛持ちの方や、ご家族やパートナーがひどい頭痛持ちでお困りの方へ
30年以上緊張型頭痛と戦って治ってきた私が、辛い人を一人でも多く減らせるようブログを書きました。
毎日頭痛で辛い。うんざり。
目次
頭痛の種類を知ろう
頭痛の種類によって対処法が全く異なりますので、どの頭痛で困っているのか確認するところからです。
「頭痛 種類」で検索すると分かってくるとは思いますが、こちらが分かりやすかったです。
ご自身がどの頭痛か分からない方は必ず⬆︎覗いてみてください。
どの頭痛にも共通して言えるのは市販薬で済まさず必ず脳神経外科で治すことが大切です。
残念ながら市販薬で済ましてしまう頭痛持ちさんは本当に多いです。
特に緊張型頭痛の場合は薬物乱用頭痛になる可能性が大きいです。
薬物乱用頭痛とは
頭痛薬を飲む日数が月に15日以上でそれが3ヶ月以上続く状態
特に緊張型頭痛持ちさんは余裕でクリアしてしまいますね。基本的には毎日飲んでいるのですから。
片頭痛の方もクリアしてしまうかもしれませんね。
良い脳神経外科を見つけよう
私は今のドクターに出会うまで10病院はかかりました。
・患者の話を全く聞こうとしないドクター
・「あなたは緊張型頭痛ですね。筋肉の緊張を和らげるお薬を出します。頭痛がしたら市販薬を飲んでください」と簡単に済ますドクター
・「MRIは異常ないから様子を見ましょう」と突き放すドクター
・「緊張型頭痛は治しようがないんだよね」と奈落の底に落とすドクター
良いドクターに出会うために必要なこと
ひどいドクターしか見つからず何度も諦めそうになりましたが、良いドクターに出会うために必要なこともあるので伝授します。
頭痛ダイヤリーをつける
有名ですよね。でも本当に大事です。
どんな状況の時に頭痛がしたか、どんな痛みかを記録。
でも続かないんですよね、分かります。
私もダイヤリーは続かなかったです。
その代わりずっと続いていて医師にも見せることができるのがこちらのアプリ
(Androidのアプリですね🙇でもmacも似たようなアプリはあると思います)
頭痛薬を飲んだ瞬間に鎮痛剤ボタンを押すだけのアプリです。
5日間も頭痛薬を飲んでいなことがどんなに嬉しいことか、緊張型頭痛持ちさんは分かってくれますよね。
医師に1ヶ月分のグラフを見せて「今月は頭痛薬を10日間しか飲んでいない」と言うだけで現状が伝わります。
これが脳神経外科に通い始めたばかりの頃のグラフ⬇︎
頭痛薬を飲んでいない日は月7日間だけ。
頭痛薬を3回も飲んでしまっている日が2日間もあります。
こちらは本日までの1ヶ月間のグラフ⬇︎
今度は飲んだ日を数えた方が早いです。オレンジの少なさで、どれだけ頭痛が減ったかお分かりいただけますよね。
月に8日間しか飲んでいないのは過去最高に少ないです。一日に3回も飲んだ日は一度もありませんでした。
いま確認してとても嬉しくなりました。
必ずクチコミを熟読してから病院に行く
私が過去に出会った冷たい医師たちは、スマホを持つようになってから確認したらひどいクチコミばかりの病院でした。
例外もあります。今回私が通っている脳神経外科も受付の人に対しての悪いクチコミばかりでした。
「良いドクターだけど受付の人が感じ悪い」というクチコミばかりだったのです。
しかし私は『どんなに受付の人が感じ悪くても大事なのはドクターだ』と思い飛び込んだところ、クチコミ通りの神ドクター。
さらに、受付の対応も全く問題がなかったのです。
ドクターが受付の人たちを総入れ替えしたのかもしれませんね。
家に帰ってからクチコミを再確認したところ、受付に関してのクチコミは少し古いものでした。
判断が難しいところですが、悪いクチコミより良いクチコミの量が多ければ、もう行ってみた方が良いです。
MRIは必須
特に緊張型頭痛はMRIをとっても異常なしだと思います。
自分がどの頭痛か自己判断するのではなく、MRIをとることが大切です。
私はMRIが怖いと思ったことは一度もありませんが、閉所恐怖症の人にとっては怖いようです。
「MRI 苦手 対策」と調べたら対策がたくさん出てきました。
大事なのは怖いということを医師や看護師に伝えることです。
頭痛からは話がそれますが、私は肘の内側への注射とマウスピースの型取りが大の苦手です。
しかし毎回お伝えしているうちに対処法が見えてきました。
注射は肘の内側だけど、なるべく端の太い血管にしてもらう、ずっと話しかけてもらう
マウスピースの型取りをした瞬間に椅子を起こしてもらっておへそのあたりを見ながら深呼吸をする
といったように、苦手だと伝えることによって対処法が分かってきますので、
MRIが苦手だから病院に行きたくないと言わず、頭痛持ちの方は全員MRIを受けてください。
緊張型頭痛とは
ここからは緊張型頭痛に限定してお話していきます。緊張型頭痛以外の頭痛の方にはお役に立てないと思いますのでここで閉じていただいて結構です。
緊張型頭痛の方にはお役に立てる内容なのでぜひ最後までご覧ください。
緊張型頭痛の例えとしてよく使われるのが「孫悟空の頭の輪で頭を締め付けられるような状態がダラダラと何日も続く」です。
片頭痛とは全く異なるようです。片頭痛は嘔吐や下痢を伴うことがあったり光や音に敏感になったり、長くても3日ぐらいで治るようです。(緊張型頭痛と片頭痛を併用してしまう方もいます)
緊張型頭痛は「頭痛だ」と自己申告しないと誰にも気づいてもらえないほど通常の行動ができてしまいます。
30年以上緊張型頭痛に悩まされてきた私が和らいだ二大要因は
①「合う」脳神経外科に通い続ける
②長時間下を向く作業を一切やめた
です。
過去の私は
毎日頭痛薬を飲むのは当たり前
1日3回飲むこともしばしば
1日に1回も飲まないのは年に2-3回あるかどうか
私の身体は頭痛薬で出来ているのではないかと思い悩む日々でした。
対策①「合う」脳神経外科に通い続ける
神ドクターに出会った後も、頭痛が減るまでにかなりたくさんの薬を試しました。
「私に」合っている薬
「チザニジン」と「釣藤散(チョウトウサン)」
この2種類が私に合いすぎて、もうこの2つの薬なしでは生きていけないと思うほど感謝しているお薬です。
1日3回まで飲んでいいこの2種類
食後に飲むのが理想的ではありますが、4時間ぐらい空ければ2回目や3回目を飲んでも良いそうです(ご自身の医師に要相談)
私の場合は
・5時の寝起きに1回
・たいてい9時ぐらいには頭重を感じるので2回目
・重ければ13時過ぎに3回目
こんな感じで飲むことが多いです。
私のスマホのメモ帳です⬆︎だいたい9時過ぎには頭重なので昼の分の予防薬を飲んでしまいます。
マイルールとして
・前回の服用から4時間経っていれば服用可
・2種類の予防薬を服用したら30分間は頭痛薬を飲まない
「チザニジン」と「釣藤散(チョウトウサン)」を飲めば、私の場合たいてい頭重は治ってしまいます。
上のメモ帳を見て、午後に頭重を感じて13:43以降であれば、もう夜の分の予防薬を飲んで良いというわけです。
我ながら細かい。限りなくA型に近いB型です。
鎮痛剤も処方してもらいましょう
勝手かもしれませんが市販薬は強すぎる印象です。
イブやロキソニンも病院で処方してもらえば安心です。
思い込みかもしれませんが、私は市販より処方してもらったイブが良く効くと感じています。
これも思い込みかもしれませんが
ご自身がイブ派かロキソニン派か両方試してみた方が良いと思います。
私も両方試してみて、自分がイブの方が良く効くことが分かりました。
とりあえず継続している薬
「トリプタノール」
初めて飲んだ直後はぐっすり眠れるようになった気がしました。今は可もなく不可もなく。
頭痛の頻度がもっともっと減ったら、たぶん真っ先にトリプタノールから辞めることになると思っています。
今はまだ頭痛薬を飲む日があるので様子見です。
効果を感じなくて辞めた薬
「ミグシス」
片頭痛用のお薬です。
私は緊張型頭痛なのにも関わらず処方されました。案の定効果が全く感じられずすぐ辞めました。
脳神経外科に通い始めた頃は私の頭痛がなかなか治らなかったので、片頭痛の薬まで試させてくださったことに感謝です。
「ロキソプロフェン」
試しに処方してもらいましたが、やはり私にはイブプロフェンの方が合っていたようです。
「レバミピド」
胃薬。薬漬けだから出してくださったのでしょう。
対策②長時間下を向く作業を一切やめる
・学生の頃はずっとガリ勉で長時間下を向いて勉強
・夢の専業主婦になってからは時々日雇いバイトをするも7時間下を向きっぱなしの作業
・何時間でも下を向いてハガキ懸賞📮
特に日雇いバイトを辞めるのは生活の不安もありましたが、この下を向きっぱなしの作業を全てやめて
今はひたすら正しい姿勢でパソコンをしています。
長時間座っても疲れないゲーミングチェアと、パソコンも教科書も角度をつけて首の負担を大幅に減らしています。
ハガキ懸賞はまだ好きなので、時々書いていますが、30分以上はやらないようにしています。
脳神経外科以外で努力していること
脳神経外科以外でも気をつけることがたくさんあります。
一つでも多く真似して欲しいです。
下を向かない
お仕事によっては最難関ですよね。
デスクワークをされる方は椅子は一番下まで下げて、目の高さとパソコン画面の高さが同じになるよう最大限努力しましょう。
下を向きっぱなしの仕事をどうしても辞められない方へ
可能であれば作業台を高くして首を下げる角度を90度から45度以下を目指す。
作業台を高くすることが無理であれば、作業する場所を手前すぎず、少し奥に出してやってみてください。
奥にすることで首を下げる角度を減らすことができます。
手前の女性は重さを測っているせいか高い台で作業をしているため、奥の女性より首を下げる角度が少なく済んでいます。
私は1日中パソコンをしていますが、パソコンの画面を最大限に上げているため、1日中パソコンをする前より頭痛が大幅に軽減しました。
「パソコンのしすぎが緊張型頭痛の大敵」
と言うのはよく聞きますが、問題なのはパソコンのしすぎではなく姿勢の悪さです。
間違っても猫背で頭だけ前に出して画面を凝視、なんてことだけは辞めましょう。
耳鼻科
これは次に続く歯医者に行くための前準備です。
鼻詰まりがない人は次の見出し「歯医者」まで進めてください。
鼻詰まりは頭痛の大敵です。
頭痛とまではいかなくても頭重の原因になります。
よく春の花粉症の時期だけ耳鼻科に行く人がいますが大間違いです。
きちんと血液検査をして、自分が何に対してアレルギーがあるのかを確認すべきです。
私はもともと一年中鼻詰まりがひどかったです。
1年半おきぐらいにレーザー治療をして快適に過ごしています。
耳鼻科が大切な理由はもう一つ。
歯医者に行く前段階として、鼻詰まりだけは先に治しておく必要があります。
歯医者
私の勝手な推測ですが、緊張型頭痛持ちの人のほとんどが夜間に歯ぎしりをしていると思います。
なぜなら緊張型頭痛持ちさんのほとんどが繊細でストレスを抱え込みやすい性格だから。
歯ぎしりによって歯が削れるだけでなく、身体に強い負担がかかってしまいます。
夜間マウスピースをすることによってメリットだらけです。
・歯が削れない
・削れなくなるため虫歯リスクを減らすことができる(マウスピースが虫歯製造機にならないよう装着前の歯磨きは必須)
・寝起きの頭痛がかなり軽減される
・何より隣で寝ている家族やパートナーを起こさない
デメリット
・毎朝の入れ歯洗浄剤が必要
・歯ぎしりが強いと半年~1年でマウスピースに穴が開く
・気持ち悪い日は装着できない
最後のデメリットは、事前に歯医者さんに相談することによって少しは軽減できます。
相談内容
・「薄くて透明な」マウスピースを作ってもらう
(↑歯医者によって厚みに大差あり。複数院で作るのがおすすめ)
・気持ち悪くなりやすいことを伝え、マウスピースの歯の根本ギリギリまでハサミで切ってもらう
(何も言わないと歯茎の根本の方まである気持ち悪いマウスピースになりがちです)
養命酒
これもおそらく緊張型頭痛さん限定のアドバイスになると思います。
緊張型頭痛持ちさんに大切なのはマッサージなどで血行をよくすること。
それに養命酒が大活躍なのです。
1回20mlを1日3回飲むことができるのですが
1日3回の「チザニジン」「釣藤散(チョウトウサン)」「養命酒」
でどれだけ楽になったことか。。
合う合わないがあるので脳神経外科の先生と要相談ですが、
全ての緊張型頭痛持ちさんはぜひこの三段攻撃をお試しいただきたい!
本当におすすめです。
一緒に治していきましょう!
『それじゃあ結局薬漬けなんじゃないの?』
➡︎そうです、薬漬けです。でも結構。
薬は薬でも「予防」薬ですから。
1日3回も薬を飲んでいる姿を見て、ご家族やパートナーは最初心配してくることでしょう。
しかしすぐ気づくはず。以前のあなたと全然違って元気な日が増えて活動的になっていることを。
配達のお仕事もおすすめ
基本的に前を向きっぱなしのため配達の仕事もすごくおすすめです。
そして血流も良くなるので特に緊張型頭痛持ちさんには持ってこいのお仕事です。
私は7ヶ月間ウーバーイーツの配達の仕事をしていました。
辞めた理由は人生で初めてシミが出来たことと全身真っ黒に日焼けしたからです。
日焼けというものがなければ一生続けたい楽しいお仕事でした。
私は夜間は愛犬の散歩や主人のお迎えがあるため配達できませんが、夜間だけでもぜひお試しください。
女性はぜひ低用量ピルを。。
妊娠を希望する方は服用できない低用量ピルですが
(言い方は悪いですが)もう妊娠しなくていい場合は一刻も早く低用量ピルを飲んでみてほしいのです。切に願います。
私は緊張型頭痛だけでなくPMSもかなりひどかったので、服用を始めて本当に良かったです。
もちろん服用には注意点があるので婦人科の先生と要相談です。
相談前に一度こちらをご覧いただくと良いと思います。
私が現在通っている病院では
「50歳まで飲んでいい」
「フリウェルULDは120日とか決めず連続服用していい」
その代わり1年に1回は血液検査を
という病院です。
以前通っていた婦人科では
「40歳まで」
「2年に1回は服用をやめて自力で生理が来るか確認」
という病院で、病院によって様々です。
以前通っていた病院ではヤーズを、
今通っている病院ではフリウェルULDを服用しています
(ヤーズの扱いがないらしく、「一番安いもので」とお願いしたらフリウェルになりました)
ヤーズを飲んでいた時の個人的な感想は「頭痛3割減、生理痛7割減」
フリウェルにした当初は
最初の2日間は頭痛と嘔吐で寝込み
1週間後にはすっかり慣れたものの
休薬期間中が心身ともに辛すぎて婦人科の先生に相談。
すると「休薬なしでずっと飲んでいいよ」と。
もう1年以上生理がなく最高に幸せです。
頭痛やPMSが辛い女性の方、ぜひ低用量ピルの服用仲間になってほしいです。
(しつこくてすみません、医師と要相談です)
まとめ
緊張型頭痛の大敵
・頭痛について何も調べず病院に行かず市販薬で済ます
・姿勢が悪い
・うつむきっぱなしの状態から抜け出さない
・睡眠不足
改善方法
・良い脳神経外科を見つける
・スマホを見る時は腕を上げて顔の高さでスマホを見る
・⬆︎嫌なら長時間スマホを見ない
・睡眠環境を整える(寝る1時間前からスマホやパソコンのブルーライトを浴びない、マウスピースをする、etc.)
なかなか脳神経外科に通わない人が多いことに驚いています。
どんな頭痛であれ市販薬で済まさず必ず脳神経外科に通ってください。
良い薬に出会うまで長くかかると思いますが、一生通い続けるつもりでぜひ。
どうかご自愛くださいませ。
さりのブログを読んで頭痛が軽くなった
という嬉しいご報告を心よりお待ちしております。
治療としてはまず薬物乱用頭痛を完治してからになるので軽く数ヶ月はかかると思いますが、いつまでもお待ちしております。
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